ネーロ・ディ・トロイア
ブドウ品種であるネーロ・ディ・トロイアの特徴
ブドウの品種はいろいろありますが、上質な赤ワインになるブドウ品種の一つが「ネーロ・ディ・トロイア」です。「ウーヴァ・ディ・トロイア」とも呼ばれている品種で、プーリアの上質な赤ワインになる代表的な土着品種の一つになります。
ネーロ・ディ・トロイアは、プーリア北部で栽培されている最も古いブドウ品種だと考えられています。ブドウで歩留まりの良い丈夫な品種です。しかし、タンニンが強いという特徴があるためワインにした場合には、数年間熟成してから飲むか、伝統的にモンテプルチャーノのブレンド用として使用することが当たり前だったのです。「ネーロ」というのもその名残だとされています。
ギリシャ由来の黒ブドウで、イタリアのプーリア州のバーリからバルレッタの広い地域で栽培されています。暑い気候を好んでおり、樹勢があって非常に活力があるのが特徴です。ブドウが成熟するのが若干遅いのですが生産は安定しています。
近年では単一品種として生産されており、ネーロ・ディ・トロイア100%のワインも作られてきてます。このブドウ品種100%で作られたワインは突出したアロマと豊かで複雑な香りを持ち、洗練されたタンニンがいろいろな料理とアウトして注目されているのが現状となっています。
ネーロ・ディ・トロイアを使って作られたワインは、深いルビーレッドが特徴です。香りは完熟したラズベリーや黒すぐりなどの果実香が主体であり、すみれやドライフラワー、ドライフルーツの香りやリコリスやナツメグのような香りも感じられます。
味は甘みのある濃厚な果実味と上品な酸味、細やかで滑らかなタンニンなどを感じることができます。これらが均衡を保っているため、非常に長く余韻を楽しめるのも特徴です。
タンニンが多いとどんな料理に合わせたら良いのか迷ってしまいますが、ネーロ・ディ・トロイアで作られたワインはタンニンが上品ですので様々な料理と合わせることができます。