ネッビオーロ
赤ワインに使われるネッビオーロは特殊な環境で育つ希少品種
ネッビオーロは、赤ワインに使われる黒ブドウの代表的な品種の一つで、主にイタリア北部のピエモンテ州などで栽培されています。
ネッビオーロの特徴
果皮の色彩はブルーベリーにも似ているのが特徴で、粒は極端に大きいことがなく、醸造に必要な成分が凝縮しています。濃厚な色彩も影響して、味わいは渋味と酸味が非常に強くなるために、若い状態ではタンニンの性質が際立ちます。ところが、長期の熟成を行うことによって、強い渋味や酸味は抑えられ、円熟した旨味が特徴の赤ワインに仕上がります。
非常にデリケートな品種
ネッビオーロは非常にデリケートな性質のために、栽培地は限定される傾向にあります。土壌や日当たりなどの条件が少しでも合わない場合には、適切な形で生育させることが困難になるため、主産地のイタリアを除くと成功例は稀です。
ネッビオーロに適した栽培地
十分な日照が得られる丘陵地が栽培地として最適ですが、土壌が乾燥していると上手に育ちません。同時に石灰岩などの地質になっていると、ミネラルなどのバランスも素晴らしくなります。風通しと日当たりの良さが求められる一方で、乾燥しない土壌も必要になるわけですから、本当に難しい品種です。このような栽培環境で育てられたネッビオーロは、希少な原料を使っていることもあって、イタリアを代表する最高級赤ワインにも使われています。