ヴェルナッチャ

ヴェルナッチャのブドウ品種について

ヴェルナッチャのブドウ品種は、ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ種を少なくとも85%使ったものです。ブレンドをするときは残りの15%は地元の白ブドウを使いますが、トラミネールやモスカートなどのアロマ系品種は使えません。ソーヴィニョンとリースリングに関しては10%は使うことを認められてます。
現在のヴェルナッチャの原料となるブドウ品種は、全原材料の90%に及ぶと言われていてますが、不足分は必要にあわせてシエナ県産の白ブドウを15%までブレンド出来ます。

どの場合でもサン・ジミニャーノ地区の丘陵地帯で栽培されるブドウ品種しか許可されてなく、醸造や熟成、瓶詰めもすべてサン・ジミニャーノの近郊で行われることが科せられてます。ブドウ園が広がる丘陵地帯は海抜500mが最も高い地点です。
現在はヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノDOCGとリゼルヴァの2種があり、リゼルヴァは使うブドウを協同組合に報告する義務があります。名乗るためにはブドウの収穫年の翌年1月1日から最低でも11ヶ月の熟成を経ることが条件で、出荷される前には瓶の状態でも3ヶ月の熟成が原則です。

このワインは美しい黄色が特徴で年月が経過すると黄金色に輝くようになり、香りは大変繊細で優美、可憐な花々とフルーツの甘さが詰まってます。ワインが成熟するとこの香りにミネラルの匂いも漂うようになり、味わいはドライで全体のハーモニーが絶妙で炒ったアーモンドのような香ばしさが残ります。

色々な料理と組み合わせやすくて、オリーブオイルをベースにした地中海料理と自然に調和する性質を持ってます。トマトソースを使わないシンプルなパスタやライスサラダとの組み合わせは夏のメニューでは定番です。
冬だとトスカーナの郷土料理リボッリータが良く、キャベツやインゲン豆などを煮込んでからカリカリにトーストにしたパンの上にかけて食べます。
他にも卵料理や揚げ物も相性が良く、鶏肉やフレッシュチーズ、旬の野菜のシンプルな料理でも合います。

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