コルテーゼ

コルテーゼというブドウ品種の特徴とは

コルテーゼは、イタリアのピエモンテ州南部を中心に栽培されているブドウ品種で、いわゆる白ワインの1つに分類されます。

一般的には単一種として醸造されるのが基本で、このブドウを使ったワインはアルコール度数が低いものの、酸味と調和が取れていると評価されます。
また、ドライな味わいが楽しめますから、そういうワインを好む人にとって、選択候補の1つとなり得るでしょう。
18世紀頃、当時は甘口のワインが造られていましたが、19世紀になるとリグーリアから権力者が訪れ、地中海沿岸の魚料理に合うワインを欲しがります。生産者達は要求に応える形で、甘口に加えて辛口のワインも造られるようになりました。
それがこのコルテーゼで、時代を超えて栽培が続けられるブドウ品種というわけです。
第二次大戦当時は、ワイナリーの多くが困窮に至りますが、ラ・スコルカ社はコルテーゼに可能性を見出し、高品質なワインを造り続けることを決めます。

また、ワインのマーケットで積極的に売り込み、1950年頃に商品として売りに出されることになります。ラベルには黒が用いられ、黒ラベルで親しまれるようになったコルテーゼは、1970年から1980年に流行しました。今では高品質なワインのブランドイメージを確立して、イタリアだけでなく世界的にも、広く知られるワインになっています。

コルテーゼが育つ土壌は粘土質で、湿度が低くあまり肥えていない土地を好む傾向があります。果粒はやや長く皮は薄く金色味掛かっていて、いわゆる白い粉上のブルームを少し被るのが特徴です。元々魚料理に合うワインを求めて造られているので、コルテーゼは淡白な魚料理全般との相性が良いです。日本だと和食との相性が抜群ですし、焼き魚と一緒にいただくことで、スッキリとしたコルテーゼの良さが味わえます。
焼き魚なら塩焼きのようにシンプルなのが狙い目で、料理を引き立てるワインとその相乗効果を楽しむことができます。

関連する記事 ブログ一覧