インツォリア

インツォリアというブドウ品種の特徴

ワインにするブドウ品種で「インツォリア」という品種があるのをご存知ですか。

シチリアが原産地で昔は他の地方のワインのアルコールとボディを与える素材として知られていましたが、シチリアの生産者が白ワインに素晴らしい特徴を加える品質であることに気づいて、現在では「白ワイン」をシチリアで単独で生産したり、少量のシャルドネなどの風合いを引き立たせる原料としてブレンドして各地に特産品として出荷しているのです。

シチリアでワインをつくり始めたのは、紀元前8世紀ごろのギリシャ人だと言われています。その後、シチリアは、ローマ。ゲルマン、イスラム、スペインと地中海の十字路と呼ばれ、様々な人種が様々な文化を残しているのです。食文化も同じで、古くからブドウが栽培されていたことからフランスと競うワインの生産地になっているのです。典型的な地中海性気候でブドウの生育も良くワインの格好な素材になりました。

「インツォリア」もそんなワインの原料となるブドウの品種です。土着のブドウの品種が多いことでも知られており、様々なワインが生産されています。シチリアのブドウの栽培面積は、約68万haにも及び、ワイン生産量はフランスと並ぶほどの生産量を誇っています。

50万年以上続く火山活動によって得られた、肥沃な大地があることから多くのワインの材料となるブドウの品種があります。「インツォリア」もシチリア西部のトラパニ県で生産されるワインの原料となるブドウの品種で、色によって黄金色オーロ・琥珀色のアンブラ・ルビー色はルビノに3種に分類され、甘さによって3種類に分類されています。

ブドウは、伝統的な育て方や作り方に至るまで生産の仕方が決められておりこの地ならではの生産方法があります。白ワインに向いている材料としても「インツォリア」はよく知られたブドウの品種になります。

シチリア産ワインは特に注目を集めており、斜面を利用した製作法が大量生産に適さないと一時姿を消していましたが、ミネラル豊富な火山性土壌や昼夜の寒暖差があり、害虫に木々が侵されないと言った条件の良さから醸造家によって復活して次々と銘品種ワインを生み出しています。

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