商品詳細
【生産者】ロッケ デイ マンゾーニ社
ヴァレンティーノ・ミリオリーニはバローロのワイナリーとしては珍しく、元々ピアチェンツァで有名なレストランを営んでいました。そしてピエモンテでも自分たちのレストラン用にワインを造っていたところ、次第にワイン造りにのめり込むように。素晴らしい好条件を持つマンツォーニの丘が売れ出されるとそれを購入し、レストランは妻のイオランダに任せ、自分はモンフォルテ・ダルバに移り住んで本格的にワイン造りに没頭し始めました。
彼は革新的なワイン造りを目指し、今でこそ珍しくなくなりましたが、バローロに一番早くバリックを導入し、ネッビオーロとバルベーラを混合したワインなどを造りだしました。当時から評判がよく、海外でも高評価を受けていましたが、現地の人々にはまだ珍しいものに映ったようです。その後のイタリアのワイン造りの推移を見てみると彼ヴァレンティーノこそが新たな流れを作り出し、今のイタリアワインの地位確立を担った一人であるといえるでしょう。
彼の死後は、息子のロドルフォへと世代交代しましたが、先代のころと変わらぬ体制を受け継ぎ、息子ロドルフォも新しい当主として期待を集めています。父親との長きにわたるワイン造りを通じて、ワイン哲学を受け継ぎ、自然と調和したワインを生み出しています。
【格付け・VT】
V.S.Q.(最新のヴィンテージをお届けいたします。※ヴィンテージのご確認はお問合せください)
【醸造方法】
北西向き、海抜350~450mの畑で、土壌は石灰質に砂。樹齢は30年。グイヨ仕立て。有機農法で育て、8月第1~2週に手摘みで収穫します。丁寧なプレスで色素を抽出するために6~8時間マセラシオン。木樽を用いて20℃以下で発酵。シャンパン方式。リキュール添加なし。一次発酵は樽内で6ヶ月、二次発酵は瓶内酵母と共に60ヶ月、その後6ヶ月間瓶内熟成。
【コメント】
創始者ヴァレンティーノの永年の希望であった、ブリュット・ゼロのロゼタイプ。ロゼはカジュアルというイメージを払拭するスパークリングです。黒みがかったバラ色、細やかで持続性のある泡に、洗練された味わいはフレッシュさを感じさせます。旨みのある辛口で、重厚感があります。非常に上品でエレガントな一本です。