商品詳細
【生産者】ドメニコ・クレリコ社
バローロ・ボーイズのトップ生産者のひとりであるドメニコ・クレリコはパオロ・スカヴィーノと共に凝縮感があり力強いバローロの代表としてマルク・デ・グラツィア・グループをけん引してきました。現在に至ってもその存在感は絶大であり、ロバート・パーカーが5ツ星評価を与えるなどバローロ・ボーイズの枠組みを外したところでも偉大なバローロの生産者として位置づけられています。
1976年ワイナリーを設立。セラーで様々な実験的醸造を行い、他の生産者のワインを試飲し、情報交換を行い、独学にて自らのワイン造りを模索してきました。
彼のワイン造りの指標を決定づけた最も重要な要素のひとつはバリックです。1970年代には大樽のみでワインを造っていましたが、バリックでの醸造を学ぶべく1981年にエリオ・アルターレとともにブルゴーニュを訪問。ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティでの試飲では、新樽を使っているにも関わらずバレルサンプルですらオークの味がしなかったことに衝撃を受け、ブルゴーニュから帰るとすぐに樽の研究に没頭、そして1983年にドメニコ初のバリック熟成のワインとなるアルテをリリース。クレリコの代名詞ともいえるバリックを用いるモダン・バローロのスタイルを確立しました。
「ワインの質の90%は畑で決まる」という信条から、情熱的に畑作業に献身し、父親から受け継いだ5haに満たない畑に加え、徐々に買い足したモンフォルテの名だたるクリュから20年以上に渡って見事なワインを造り続けてきました。近年ではマセラシオンの期間を長くしたり、新樽100%での熟成を撤回するなど、どうすれば目指すワインに達することができるかを導き出し、それに適切な方法を常にワイン造りに反映しています。
【格付け・VT】
D.O.C.(最新のヴィンテージをお届けいたします。※ヴィンテージのご確認はお問合せください)
【醸造方法】
凝灰岩と粘土泥灰岩の混合土壌。仕立てはグイヨ。植樹密度は4200~5000本/ha。雑草が生えないよう畝と畝の間の土を耕し、全ての畑で毎年状態を加味してグリーン・ハーヴェストを行います。モンフォルテに所有する様々な区画のブドウから造られており、1950年に植樹された古樹のブドウも用いられています。発酵にはロータリー・ファーメンターを使用。ステンレスタンクで12ヶ月間熟成させます。
【コメント】
爆発的に広がる様々なフルーツを詰め込んだ凝縮した果実がパワーをもたらし、クリーンかつミネラリーな香りがワインに生き生きとした味わいと余韻の長さを与えています。ボディ豊かなグラマラスなドルチェットです。