商品詳細
【生産者】ロッケ・デイ・マンゾーニ社
ヴァレンティーノ・ミリオリーニはバローロのワイナリーとしては珍しく、元々ピアチェンツァで有名なレストランを営んでいました。そしてピエモンテでも自分たちのレストラン用にワインを造っていたところ、次第にワイン造りにのめり込むように。素晴らしい好条件を持つマンツォーニの丘が売れ出されるとそれを購入し、レストランは妻のイオランダに任せ、自分はモンフォルテ・ダルバに移り住んで本格的にワイン造りに没頭し始めました。
彼は革新的なワイン造りを目指し、今でこそ珍しくなくなりましたが、バローロに一番早くバリックを導入し、ネッビオーロとバルベーラを混合したワインなどを造りだしました。当時から評判がよく、海外でも高評価を受けていましたが、現地の人々にはまだ珍しいものに映ったようです。その後のイタリアのワイン造りの推移を見てみると彼ヴァレンティーノこそが新たな流れを作り出し、今のイタリアワインの地位確立を担った一人であるといえるでしょう。
彼の死後は、息子のロドルフォへと世代交代しましたが、先代のころと変わらぬ体制を受け継ぎ、息子ロドルフォも新しい当主として期待を集めています。父親との長きにわたるワイン造りを通じて、ワイン哲学を受け継ぎ、自然と調和したワインを生み出しています。
【格付け】
D.O.C.G.
【醸造方法】
南と南西向き。海抜350~450m。土壌は石灰質に青みがかった泥灰土。樹齢は30年。グイヨ仕立て。10月初めの15日間に手摘みで収穫します。マセラシオンとアルコール発酵は2~3週間かけて行い、マロラクティック発酵はバリック新樽にて行う。熟成期間は樽内36ヶ月、追加で6ヶ月卵形セメントタンク、瓶内で最低6ヶ月。
【コメント】
ヴィーニャ・カッペッラはこのワイナリーが誇る最高のブドウ畑。濃い色調のルビー色、香りはサクランボとスミレの香り、奥底にナッツなどの香りも感じる。味は複雑かつ調和の取れた味わいで、力強く、エレガントな果実味がゆっくりと広がります。凝縮感に満ち溢れた味わいで、魅惑的な余韻へとつながっていきます。ピエモンテワインの神髄とも言える逸品です。