ランゲ フレイザ キーラ

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【生産者】プリンチピアーノ・フェルディナンド

プリンチピアーノは、1900年代初めから自分たちが所有する畑でブドウを造っていた家族です。1960年に現当主フェルディナンドの父アメリーコがカンティーナを設立。所有する畑はモンフォルテダルバ、セッラルンガダルバの優れた立地の区画でしたが、当初は造ったブドウをチェレット、プルノット、スカヴィーノ、アルターレなどの名門ワイナリーに売っていました。

1997年、フェルディナンドはブドウを売るのをやめ、100%自身のカンティーナでの醸造と瓶詰め、販売に切り替えます。1993年から指導を受けていたカヴィオラのもと、当時主流だったバローロボーイズの流れを受けたモダンな造りのワインで人気を博します。

バローロボーイズの一員としてモダンな造りを続けていたフェルディナンドですが、ワインを売るために世界各地に営業に回ることには消極的でした。ランゲ生まれの自分が何をすべきなのか、何をしたいのかを考えていた彼は、祖父のワイン造り(旧来の伝統的醸造方法)に戻ることが自分のやりたいことだと気付き、大胆な方向転換を行います。2004年にはロータリーファーメンターを売って大樽を購入。畑では化学的なものを排除したオーガニック栽培からビオディナミへと自然な造りへと転換していきます。

醸造は、とりまく自然と地域環境の特徴を子細に反映させるためのものであると考え、そのために化学肥料や除草剤、殺虫剤、防カビ剤の使用を放棄します。2012年からは、最も重要な3haの畑ではボルドー液も硫黄も使用せず栽培しています。サステイナブルで自然環境との調和をとるスタイルを実現するために、野生酵母で発酵することを好み、発酵時には温度管理も硫黄の添加も行いません。ルモンタージュはポンプを行わずに、手作業で行います。SO2を使用するのはビン詰め時のみで、清澄も濾過も行っていません。

【格付け・VT】

D.O.C.(最新のヴィンテージをお届けいたします。※ヴィンテージのご確認はお問合せください)

【醸造方法】

南西向きの標高500mの畑に1990年代に植樹したフレイザです。収穫後、ステンレスタンクで20日間マセラシオン、ステンレスタンクで10ヶ月間熟成させています。

【コメント】

ランゲで一番、野性的な品種とも言われているフレイザ。プリンチピアーノらしいエレガントで、柔らかいニュアンスが出るには時間を要するようです。発酵初期の、マニキュアのような香りが特徴的。Chilaとはピエモンテ方言で”彼女”を意味します。